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第3章

軟骨の組成と働き

 軟骨は(図1)のような、組成になっていて軟骨全体のわずか2%のネバネバしたプロテオグリカンが、滑液(軟骨全体の約80%、主に水分で潤滑作用をもつ)を吸ってスポンジのようにクッションの役割をしています。そしてこれが軟骨にはりめぐらされたⅡ 型コラーゲン(軟骨全体の12%)の間を埋め尽くし、軟骨を支えているのです。

 ところで、仕事などで関節に無理な力が加わると、軟骨から滑液が分泌され、軟骨の表面を氷がすべるより8倍もなめらかにして、軟骨どうしがぶつかり合う時の衝撃をやわらげています。そして、程度にもよりますが、たとえすり減って変形しても、軟骨成分は生まれ変わり、再生することが最近の研究で分かってきました。


 

第4章

軟骨組織修復に必要な栄養成分

 軟骨は過度の運動や仕事などですり減り、また栄養不良によってもろくなって、日常生活のちょっとした無理の積み重ねでもすり減って変形します。すり減った軟骨どうしがぶつかり合って痛みが出ます。(図2)


(図2)

 アメリカで医師でもあるジェイソン・セオドサキス博士著「関節炎治療」(1997)がベストセラーとなり、世界的にも大変話題となりました。
博士は軟骨の栄養成分であるプロテオグリカンとⅡ型コラーゲンを必要充分に摂取することによって、関節痛が楽になるばかりでなく、軟骨に厚みが戻り、クッションの働きがよくなると述べています。
実際、アメリカ、ヨーロッパなどで行われた臨床実験の結果(図3)を見ると目をみはるものがあります。国際変形性関節炎学会(1999、ウィーン)では、プロテオグリカンの一成分であるグルコサミンを必要充分に摂ることによって、関節の痛みを抑えるという研究報告が発表されています。

 さらに、イタリア薬局方に収載されている薬用植物デビルスクロウは、アスピリンと同等の鎮痛消炎効果があると言われています。
また、金時生姜(ショウガ、静岡県産)は、日本で改良された小ショウガ系の品種でこれまでにない新しい働きが見つかりました。他のショウガにはないガラノラクトン、6‐デヒドロジンゲルジオンという特有の成分を含んでおり、体温の低下を防ぎ、温めて、血流をよくする、滑膜の炎症を緩和し、痛みを抑えるという研究報告が為されています。


(図3)

【金時生姜(ショウガ)の主な効果】

① 関節痛などの痛みを取る

② 炎症を抑える

③ 血液の流れをよくする

④ リウマチの予防や改善をする

⑤ 冷え性を改善する

⑥ 胃腸の働きをよくする

このように関節軟骨の再生と修復に役立つ成分をしっかり摂ると、早く改善されることが確認されています。


すりへった関節軟骨がみごとに再生

変形性膝関節症の女性(七十四才)の右膝のレントゲン写真。上下の骨の間の黒い部分が関節軟骨。
右①(初診時)に対して、左②(グルコサミン摂取四ヵ月後)では黒い部分がふえており、軟骨が再生していることがわかる。
   [ゆほびか 01.10月号]
 
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